堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

以前実施していた音楽療法に
ADHDの小学1年生男子(A君)がいました。

A君はとても意欲がありましたが
とにかく自分が1番先にやらないと
納得せず怒り出す特徴がありました。

しかし
集団のセッションでは
常に彼のニーズを優先することはできません。

そんな時きまって
「ダーメー」「僕が先」と怒って叫んだり
暴れたりするのです。

私たちは
「順番だからね」「この次ね」などと
さとすのですが全く効果はありませんでした。

音楽プログラムに参加させるためのアイディア

そんなことが続き困り果てたある日
1つの方法にたどりつきました。

順番をその都度ジャンケンで決める

それは
順番をその都度ジャンケンで決める
という方法です。

その方法は簡単です。

  • プログラムごとに参加者全員でジャンケンをして
    楽器を選択する順番や楽器を鳴らす順番を決める
  • その順番をホワイトボードなどに書く

というものです。

実際にその方法を実施してみると
A君は最初にできなくても
納得して順番を待てるようになり
怒る場面もほとんどなくなったのです。

この方法は偶然に思いついたものではありません

実はこの方法は偶然に
思いついたものではありませんでした。

あるポイントを
おさえた方法だったのです。

では
そのポイントとは、、、、

彼の障がいの特性を活かす

という点です。

障がいの特性その1

例えばA君は
「1度決めたことを他の場面に適応させることが苦手」
という特性があります。

なので
楽器のプログラムでの決め事は
そのプログラムだけにしか通用しないため
次のプログラムではまた新たに
決め事が必要になるというわけです。

その特性に合わせて
ジャンケンもプログラムごとに
することにしたのです。

障がいの特性その2

また
「視覚化されたものは理解しやすい」
という特性もありました。

なので
ジャンケンで決まった順番を
ホワイトボードに書き
順番を理解しやす
くしました。

そのため
彼は見通しがつき、落ち着いて
セッションに参加できるようになった
のだと思います。

もしも
A君のようにすぐに怒ってしまう人が
いる活動でお困りの場合は
参考になさってくださいね。

今日ご紹介した方法のように
感情的になりやすいクライアントでも
活動に参加しやすくなる場合があります。

しかしそのためには
クライアントの特性を正確に理解する必要があります。

とはいえ発達障がいの特性は
個人差が大きく正確に理解するのは
簡単ではない
かもしれません。

実際、
私もクライアントに直接会って
セッションしてみて
初めて理解できたことがたくさんありました。

なので
「障がいの特性を正確に理解したいけれど
どうしたらいいのかわからない」
と思われる方もいらっしゃるのでは
ないかと思います。

そんな方には
音楽療法セラピスト®養成講座
「障がい児の音楽療法1」の講座をオススメします。

この講座で

  • 発達障がいについての正しい知識
  • 障がいの特性に合ったアプローチ方法
  • 子供の発達を促す音楽プログラムの組み方
  • 保護者とのコミュニケーションの取り方

について学ぶことができます。

また
実例をあげながら解説をしますので
理解が深まると思います。

ぜひ
障がいの特性に合ったアプローチを学んで
楽しく充実感のある活動にしてください。
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「障がい児の音楽療法1」

音楽療法セラピスト®養成講座は、
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あなたにとって必要な講座だけを学ぶことができ、
受講する順番にも決まりはありません。

楽器が弾けなくても、
音楽を専門的に勉強していなくても大丈夫です。

さらに現場実習にも参加することで
講座で学んだことを実践しながら
確かなスキルとして身につけられます。
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それでは今日はこの辺で。

くれぐれもご自愛ください。
音楽療法セラピスト®  堀田圭江子