堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

新型コロナウイルスの感染を防ぐため
子供たちが外に出られず家で過ごす
ことが多くなっています。

特に発達障害のお子さんを
預かる所では子供も大人もストレスが
溜まっているのではないでしょうか。

ということで本日は
ストレスをうまく発散する
ことを目的とした音楽プログラムを
ご紹介します。

子供のストレスを解消する音楽プログラム

では子供のストレスを発散するプログラムを3つ紹介します。

1、タンバリンを使ったプログラム

使用するもの:

タンバリン1個

方法:

子供の好きな曲を全員で歌う。

その歌の間にセラピストが
タンバリンを持って子供の目の前に差し出す。
最初は順番に差し出し、
次にランダムに差し出す。

ポイント:

タンバリンをランダムに差し出す際には
子供が予測できないのように素早く差し出す。
そうすることで集中力の向上も促せます。

2、リズムの模倣プログラム

使用するもの:

なし

方法:

セラピストが「これから私の叩くリズムと同じリズムを
よく聞いてから叩いてください」と言って
「タンタタタン」などのリズムを手で打って見せる。

  • 初めは「タンタンタン」とシンプルなリズムにする。
    そして少しずつリズムをむずかしくする。
  • さらにリズムを単に叩くだけでなく強弱もつける。
  • また、肩を叩いたり太腿を叩いたり体の部分を太鼓がわりに
    叩くのも目先が変わり楽しくできる。

ポイント:

子供の集中力に合わせて
リズムパターンや強弱、叩く場所を変えていきましょう。

3、上半身の動きを取り入れたプログラム

使用するもの:

なし

方法:

着席した状態で歌に合わせて上半身のみ動かします。

子供の好きな曲を流して両手を左右に動かしたり
上下に動かす。

ポイント:

座ったままできる動作にします。
また動きは、子供たちと一緒に考えて
オリジナルのものを作ってみましょう。

ぜひお試しください。

このプログラムのポイント

実は
このプログラムにはポイントが3つあります。

1、叩く動作

タンバリンを叩いたり
手拍子をしたりする動作で
ストレスを体の外に出すことができます。

2、子供の好きな曲(知っている曲)を使う

自分の好きな曲や親しみのある曲で
無理なくプログラムに集中できます。

3、集中力に合わせる

子供は集中力が短いものです。
その集中力に合わせて1つのプログラムや課題を
シンプルに短く設定しています。

まとめ

このように
子供の特徴に合わせたプログラム
組むことで家の中でも健康的にストレスを解消できます。

しかし
子供の特徴は個人差も大きくあり
特徴に合わせた適切なプログラムを
組み立てるのは簡単ではありません。

特に
自閉症スペクトラム障害のお子さんの
場合は悩まれる場合も多いのではないでしょうか。

そんな時は
音楽療法セラピスト®養成講座
「障がい児の音楽療法2」の講座をオススメします。

この講座では

  • 自閉症スペクトラム障害の方への音楽プログラムの作り方
  • 集中力を高める音楽プログラムとは
  • 保護者の方との良好なコミュニケーションのとり方
  • 障害に適応する楽器の選択方法

について学べます。

実際のセッション場面もVTRで紹介しますので
理解が深まります。

子供の特徴を正確につかんで
効果的な音楽プログラムでより楽しく活動しませんか。
↓ ↓ ↓
障がい児の音楽療法2

それでは
今日も元気にいきましょう。

音楽療法セラピスト® 堀田圭江子