堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

いよいよ明日は、女子フィギアですね。
ハラハラワクワクです。

私もフィギアは大好きで、
母と観に行ったりしています。

生で見ると、美しさもさることながらスポーツなんだなと思います。

そこでフィギアといえば切っても切れないのが音楽ですね。
音楽がないフィギアなんて…。

競技は審判が得点をつけます。
人間が得点をつけるのですから
技の他にも印象がとても大切になります。

そこで、
「聞いたことがある音楽」と「聞いことがない音楽」とでは
かなり印象が変わるのです。

聞いたことがある音楽で踊っているのを見る時は
安心して見られますよね。

でも、知らない曲だとなんか落ち着いて見られない。
演技までも、不安定に見えてきたり…。

これはなぜなんでしょうか?

実は
「知ってること同士を結びつけたい」という働きを人間は持っています。

「知ってること=安心」
だからです。

知らない事には不安を覚えるものなんですね。

今まで、フィギアで使われる音楽はクラッシックが多く
その中でも同じ曲が繰り返し使われています。

なんで同じ曲?って私は思っていましたが
実は、みんなが知っている曲の効果を狙っていたのかもしれませんね。

あと、
もうひとつは、音楽には運動を誘発するっていう特性がありますので、
ビートの効いた曲などは、観客の手拍子を誘い会場との一体感を得ることができます。

男子のフィギアでも、
のりのいい曲や有名なフレーズが出てくると観客は手拍子していました。

そして、
演技も曲のビートをうまく活用して、メリハリが出ていると
見ていて「うまい!」という印象になります。

女子フィギアも
このように音楽を効果的に使える人がいい結果を手に入れるかもしれませんね。

音楽療法的視点からも注目してみたいと思います。

頑張れ真央ちゃん!!!