堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

認知予防などに効果的な「夏の音を楽しむ楽器」を
紹介したいと思います。

突然ですが
夏の音といえば何を連想されるでしょうか。

「風鈴」「セミの声」
かもしれませんね。

そして
もうひとつ
夏の海の波の音」なども
想起されるのではないでしょうか。

今日は
その波の音を体感できる楽器を
紹介したいと思います。

その楽器は
オーシャンドラム」といいます。

オーシャンドラムは
タンバリンのような円形です。

表面と裏面の皮の間に
小さい球がたくさん入っています。

その楽器を両手で持ち
左右に傾斜をつけて動かすと
その球が移動して波のような音
(ザーッという音)が出るのです。

オーシャンドラムの活用例

ではここで
オーシャンドラムの実際の活用例を紹介します。

1、効果音として使う

「我は海の子」の曲を使う場合

我は海の子白波の「ザーッ」
さわぐいそべの松原に「ザーッ」
煙たなびくとまやこそ「ザーッ」
わがなつかしき住家なれ「ザーッ」

というように
歌詞の合間に効果音として鳴らします。

そうすることで
海の雰囲気を演出でき
歌の後の会話も弾むかもしれません。

2、クライアントの集中力向上に活用する

この楽器(オーシャンドラム)は
左右の手の傾きや力の配分をうまく行い
小さい波や大きな波などを表現できます。

ですので
左右の腕や手に意識を集中させたり
バランス感覚を養う目的にも活用できます。

(高齢者の方であれば認知予防の方にオススメです)

また
うまく表現できることで
自信回復にもつながることが期待できます。

3、集中して音を聞くための道具として活用する

認知症の方のセッションなどでは
はじめは楽器を隠して音だけを聞いてもらい
何の音かを答えてもらいます。

波の音は
誰にでも馴染みのある音のせいか
多くの方は集中して聞いてくれると思います。

そして
波の音を聞いた後に

  • 海水浴に行ったことがあるか
  • 何色の水着を着ていたか
  • どこに海水浴に行ったか

などの話題の展開をすることができます。

以上がオーシャンドラムの実際の活用例です。

夏の季節を味わうための
参考にしていただけたらと思います。

最後に、、、

オーシャンドラムのお値段ですが
私は3,000円くらいの物を活用しています。

色々ありますので
こちらから探してみてください。

オーシャンドラム一覧

それでは
今日はこの辺で。

音楽療法セラピスト® 堀田圭江子