堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

こんにちは。
音楽療法士の堀田です。

さて、
今日は音楽の持つ力についてお話します。

音楽にはいろんな力があるのですが
その中でも「運動を促す」という特性をお話しましょう。

先月は甥っ子の運動会に行ってきたのですが
やはり運動会には音楽がつきものです。

いろんな種目がありますが
走る競技の時などは、テンポのよい曲が使われていました。

間違っても、モーツアルトのレクイエムではありませんね。

お葬式の曲では、
走るどころではないですから(笑)。

このように、
音楽を聞いただけで走り出したくなるのは
音楽の持つ「運動を促す」という特性があるからなんです。

また
運動とは、一つの動作が繰り返されることです。
繰り返しという点では音楽も同じです。

音楽は一定のリズムを刻みますし
また、人間のカラダから生まれるリズムは
心臓の一定のリズム(鼓動)と同調していますね。

このように
人間のカラダはリズムと深い関係にあります。

音楽療法では、
「運動を促す」特性を活かして
パーキンソンの方の歩行の補助をしています。

普段は、つま先で歩幅も狭くしか歩けない方も
音楽が流れると、ゆったりと歩幅も広く歩く事ができたりします。

また、
音楽があることで、リハビリが苦痛なものではなく
楽しくできるというメリットもあります。

このように
音楽の特性を十分に活用して、クライアントさんをサポートしています。

音楽の力って本当にすごいと思います。

次回も音楽の特性の続きをお話しますね。
では、今日はこの辺で。

音楽療法士  堀田圭江子

追伸:モーツアルトのレクイエムは、ちょっと落ち込んだ時に聞くと
癒されますよ。