堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

こんにちは、堀田です。

まずお礼を。
先週の土曜、東京も大雪になりました。

その土曜日に「高齢者の音楽療法1」を開催しました。

高齢者の音楽療法1
高齢者の音楽療法1
  • 大雪の中、新幹線で駆けつけてくださったSさん
  • 自家用車をスタットレスに履き替えて来てくださったHさん
  • 前日から宿泊して参加してくださったTさん
  • その他大雪と戦いながら会場にたどりついて参加くださいました方々

本当に本当にありがとうございました!

忘れられない思いで深い講座になりました。

改めてお礼申しあげます。

さて、2014ソチオリンピック始まっていますね。

たくさん競技がありますので
選手には自分の力を全て出し切っていただきたいところです。

寝不足になりますが(笑) 私もしっかり応援していきます。

さて、本日は
「緊張は時には必要なもの」についてお話しします。

さきほどソチオリンピックの話しをしましたが
浅田選手が団体のショートではアクセルを失敗した時「緊張した」と
コメントされていましたし、

スピードスケートの加藤選手は前回や前々回のオリンピックで
極度の緊張と戦っていたとの記事がありました。

世界で競技をしてきた人でも
やはり緊張はするもんなんですね。

ちなみに
私も初めてお会いする方々の前での講演やセミナーをする時は
緊張します(汗)。

このように一般的に緊張することは
あまり歓迎されていないようですが
実は緊張することは悪いことばかりでもないでのす。

ある認知症だけの小グループでの音楽療法の話しをします。

そのグループにはかなり覚醒レベルが低く(うとうとしているか寝ている)
こちらからの声かけや、「Aさん、起きてください」という促しがないと
起きていられない方がいます。

それで
そのグループに「太鼓がランダムにいろんな人の所にやってくる」
というプログラムを実施
しました。

要するに、いつ誰のところに太鼓が回ってくるかわからないというもの。

最初
Aさんはやる気もなく、目を閉じていましたが
何回か行っているうちに、目を開けて太鼓をたたくようになりました。

そして数ヶ月後には、
目を開けて顔を上げて、他の人が太鼓を叩く様子を見たり
自分に来るかもしれないなという表情を見せながら
自分の番を待つ姿に変化していきました。

そこで
私はこんな風に考えてみました。

「Aさんにとって太鼓のプログラムは、
 変化のない毎日に刺激となったのではないだろうか。」と。

最初は
わざわざ目を開けて太鼓をたたくのは、
楽しいことではなかったかもしれませんが

それをすることで、、、

スタッフや他の参加者から賞賛されたり
自分の体を動かすことで気持ちがよいと感じたりし始め

その後には
ちゃんと起きて太鼓の動きを見ていることで
いつ自分に番が来るかもしれないという心地よい緊張感を感じ

そしてついに
太鼓が目の前に来て、たたくことが出来る。
ここで達成感を感じるのかもしれません。

この楽しさを知ってAさんは
今の状態に変化したのでないかと思うのです。

ということは
緊張がAさんを覚醒させて変化したということになります。

つまり
緊張は悪いことばかりではないということ。

そして大切なことは
緊張をどのような目的で活用するかということです。
(ちなみにここでは緊張を快刺激として活用しています)

このように
音楽療法では目的を明確にして
音楽やプログラムを考えることが大切です。

それから
緊張したら必ず緩めるということも
音楽療法のセッションではよく行います。

高齢者の音楽療法やレクでこの緊張と弛緩の使い方の
さらなる詳しいお話は音楽療法セラピスト養成講座「高齢者の音楽療法2」でします。

ぜひご参加ください。

ちなみに「音楽療法セラピスト養成講座」は、
どの講座から受講されても問題ないカリキュラムになっています。

ですので「高齢者の音楽療法2」は、
高齢者の音楽療法1に参加されてない方でも受講できます。

また
お久しぶりの参加の方、再受講の方大歓迎です。

お待ちしております。
>>>「音楽療法セラピスト養成講座

 

では、今日はここで失礼します。 風邪などひかれませんように。

音楽療法セラピスト 堀田圭江子