堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

こんにちは。
音楽療法士の堀田です。

実は私、ちょっと体調を崩しまして仕事をおやすみしていました。
富山の学会に参加した後、風邪をこじらせたようで声が出なくなりました。

何年かに1回声が出なくなるのですが、今回は長かったです。

おかげで、ゆっくり休むことができましたし、
また、声を出せないクライアントさんの気持ちも理解でき
サポートの方法のアイディアも浮かんだのでよいこともありました。

もう少し自分の体を大切に扱って使っていこうと思います。

でも、
本格復活しましたのでご安心ください。

さてきょうは、
その日本音楽療法学会で学んだことを少しお話します。

 

発達障がい児の理解について
元文部科学省にいらした日詰さんのお話から
数回に分けてお伝えします。

 

あなたは広汎性発達障がいをどのように捉えていらしゃいますか?

  1. 先天性である。
  2. 対人関係に障害がある
  3. コミュニケーションがうまくとれない
  4. こだわりがある
  5. 想像力の障害

 

などなど、この他にもいろんな捉え方があると思います。

 

そして特徴となるとさらに複雑になりますね。

  1. 周囲の空気を読めない
  2. 言葉の裏側を察することができない
  3. 人の顔の表情を読み取るのが苦手
  4. 子供の頃は特に多動であることが多い
  5. 建前と本音の理解が難しい
  6. 得意なことと不得意なことの差が激しい

 

これは1例で、個人差があり特徴は限定できないほどです。

 

そして
一言で説明するのは、とても難しいです。

 

ですが、
今回のお話では広汎性発達障がいの方々を説明するのに
とてもわかりやすいお話をしてくださいました。

 

広汎性発達障の方は
「刺激や感覚が強く入りすぎて困っている人」と言われていました。

なるほど!
と私は納得しちゃいました。

 

では、刺激や感覚が強すぎる状態を一緒に考えてみましょう。

例えば、
お天気がよい日、暗い所から外に出るとまぶしすぎて思わず「ぎゃあ!」って思いませんか?

 

そうです。
これが、刺激が強く入りすぎる状態です。

 

では
あなたはそんな時どんなことをしてまぶしさを調節しますか?

 

ちなみに私は
手でお日様を隠したり、目を細めたりします。

また、強い日差しの中、
長時間外にいるときはサングラスや日傘を使うこともありますね。

このように
刺激や感覚が入りすぎるとそのままではいられないので
なんとかしようとします。

 

さらに日詰さんは、
下記のような例をあげて、その行動の意味を教えてくださいました。

 

例えば、
電車の中や道で、大声で独り言をいってる人は
自分が大きい声を出すことで、他の音を聞こえなくしているそうです。

 

そういわれると、理解できる行動ですよね。
目からウロコのお話でした。

 

このように
深く彼らを理解することは音楽療法場面でも大切です。

 

それができることで
適切な治療目標の設定やサポートが可能になるからです。

 

私ももっといろんな方向から、またいろんな視点から発達障がいを理解して、
共に歩みを進めていけたらと思いました。

 

あなたのお役に立てましたら幸いです。

さらに
この学びを障がい児の音楽療法1で深めていきます。

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障がい児の音楽療法1

 

では今日はこのへんで。

音楽療法士  堀田圭江子