高齢者のレクリエーションで利用さんたちをやる気にさせる2ステップ

高齢者のレクリエーションで利用さんたちをやる気にさせる2ステップについてお話しします。

先日
ある高齢者のディサービスの介護職員の方から、
こんなメールをいただきました。


堀田先生
こんにちは。◯◯と申します。
いつもメールを読ませていただき現場のサポートに取り入れるようにしています。

今ちょっと困っていることがあります。

私はレクリエーションを担当しているのですが
利用者さんのADLの低下もあってか、
意欲がないのです。

でも
やはり体を動かしたり歌ったりして
レクを楽しんでいただきたいのですが、、、

「利用者さんたちのやる気を出す」ために
何かアドバイスをいただけたらと思いメールしました。

よろしくお願いします。


ということで
以下が私の返事です。


◯◯さん

こんにちは。
こちらこそいつもメールをご購読くださりありがとうございます。

早速ですが
アドバイスをさせていただきますね。

1、やる気が出ない理由を確認する

身体面に何かある場合

体調が悪い場合、または病気の前兆などで元気が出ないことはありますよね。

また、病気の進行なども関係している場合もありますので
まずは身体面の変化を確認をします。

身体面に問題ない場合

体調に変化がない場合は、やりたくない理由があるかもしれません。

例えば、

  • 同じグループに気に入らない人がいるとか
  • 家でもめごとがあったとか
  • レクの直前に嫌なことがあったとか
  • 自分の今の状態をあきらめているとか

などなど、、、

何かその人にとっての不満や不安があると
レクに集中したり、楽しい気持ちになれないことがあります。

そして
やる気が出ない理由がある場合は
無理をさせないことが大切です。

レクや音楽療法のセッションでは
その方の参加できるところだけ参加してもらい
部分的な参加でもOKとしましょう。

また元気になった時や
不安や不満がない時は参加可能になります。

2、個別に一言声をかける

レクや音楽療法のセッションでは、
歌う、ゲーム、しりとり、風船バレー、
などのいろいろなプログラムを提供すると思います。

例えば

「では◯◯という曲をみなさんで歌いましょう」
「さんはい」

~うたう~

「はい、次は◯◯の曲です」

という具合で進められているかもしれません。

もちろん悪くないのですが、
利用者のやる気を出させるためには
担当になった人は、
「利用者さんの歌っている姿を観察」してください。

その観察ポイントは

  • 口が動いているか
  • 声がでているか
  • 口は動いていないが歌詞を目で追っているか
  • 体のどこかでリズムをとっているか

などの箇所です。

そして
歌った後に、

普段よりできている人には

「◯◯さん、今日は声が出ていましたね」

下を向かず顔が上がって姿勢よくなっていた人には

「◯◯さんの顔がバッチリ見えましたよ」

普段より歌っていなかったり、下を向いている場合は

「◯◯さん、どこか痛くはないですか?」
「元気出してみましょう」

などの声かけをします。

声かけすると

利用者さんたちは
「自分のことをちゃんと見てくれているのだ」という
安心感と大切にされているという肯定感を感じることができます。

その体験が数多くできることで
「やってみるか」というやる気につながっていきます。

でも、
20人も30人もいるレクでは個別に声をかけていられない
という場合は、、、、

レクの時間内に半分くらいの人に声をかけます。

残りの人には、
他の場面(部屋移動や送迎の前後や送迎中、入浴中など)の時間を活用して、
「さっきは楽しそうにしてましたね」とか「またやりましょう」など
フォローの言葉をかけているといいです。

というわけで
利用者さんたちは、
「自分を見て欲しい」という気持ちがあるので
まずその欲求を充してあげることが大事なんです。

そして
その欲求が満たされると気持ちが落ち着き、
その後に「やってみよう」というやる気が出てきます。

 

  1. やる気が出ない理由を確認する
  2. 個別に一言声をかける

この2段階方式で
時間はかかるかもしれませんが
試してみてくださいね。

取り急ぎお返事まで。

堀田


ということで
「利用さんたちをやる気にさせる」ためのアドバイスをさせていただきました。

参考にしていただけましたら
幸いです。

さらに
サポートで苦慮されていると思われる
重度の認知症やアルツハイマー型認知症、
レビー小体型認知症の方への
効果的な声かけや反応を促す音楽の使い方については
「高齢者の音楽療法2」
実例を紹介しながら、わかりやすくお話します。

音楽療法セラピスト養成講座は
どの講座からでもスタートできるので
ぜひ、ご参加くださいね。

それでは
きょうはこのへんで。

音楽療法セラピスト 堀田圭江子



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