堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

今日は、「怒りの対処方法を教えます」というお話し。

ではずばりお聞きします。

あなたは、最近どんなことで怒りを感じましたか?

  • 子供が注意をきかない
  • 約束をドタキャンされた
  • お店の対応が悪かった
  • 通販で購入した製品が不良品だった
  • 通りすがりの人がぶつかってきたが謝りもしない
  • 自分が帰ろうとしたら、「これ明日までにやっといて」と仕事を渡された
  • 集中して仕事をしている時、どうでもいいような話を長々とされた
  • 風邪をひいて熱があるのに、「ご飯まだ?」と言われた時

などなど
このほかにもいろんな場面で怒りを感じたかもしれません。

さて
その怒りを感じた時、どんな行動をとりましたか?

  • ぐっと我慢する
  • 物にあたる
  • その場所から立ち去る
  • 怒りを言葉にする
  • 無口になって無言の抗議をする
  • あえて笑顔で「別に平気です」と振舞う

といったところでしょうか。

実はこのほかに、ご紹介したい方法がありますので
もう少しおつきあいくださいね。

怒りの対処方法

先ほど
どんな場面で怒りを感じたか?という質問をしましたが
「約束をドタキャンされた時に怒りを感じた」例でみていきます。

あなたがドタキャンされた側になったとして一緒に考えてみてくださいね。

心の奥ではこんな風に思っていたのかもしれません。

自分の心の声:

こちらは相手に合わせ準備していたのに
それが無しになったということは、
相手は自分との約束より何か大切なことが起きた何かで
そちらを選択したということなんじゃないかな。

だとすると、、、、
自分は相手にそれほど大切に思われてはいなかった
のではないだろうか。

それって
自分は相手にとってたいした存在ではなかったということ?

だとしたら、、、

ああああ、悲しいぃぃ。

という心の奥の叫びだったとします。

この場合、
悲しい!と言っていますので、
心の奥には
「悲しみ」や「寂しさ」が潜んでいたということなんです。

でも
自分が本当は寂しがり屋な
弱い部分があるなんて思いたくはない(認めたくない)ので
「よくもドタキャンしたわね!」と怒って
本心をカモフラージュしていたいうことだったのです。

いかがでしょう。

このように
怒る時には、怒りの奥に隠している感情があります。

その感情とは
悲しみ・みじめ・憎しみ・嫉妬・情けなさ・理不尽・無力感・孤独感、、、、

などの
たくさんの感情です。

つまり
怒りを感じる時は、自分の心の奥に何かの感情がうずいているんだよ
ということなのです。

そして
大切なことは
「その感情に気づいてあげること」なのです。

 

とはいえ
怒りの奥に隠された感情に気づくためには少し冷静になる時間も必要です。

冷静になったら、、、

「私はいったいどんな気持ちを隠していたのかな?」と
自分に質問してみます。

答えがすぐに出ない場合は
何度も質問してみてください。

そうやって
自分の心の奥に隠れている感情を丁寧に聞いていきます。

そして
ある感情を見つけたら
「そうか、私は◯◯という気持ちだったんだね、そうだったんだ」と同意してあげます。

それを何回か繰り返すと
モヤモヤが晴れていきます。

ここまでが
お勧めする怒りの対処方法です。

ぜひ、お試しください。

なお、
怒りの奥にある感情になかなか自分では到達できないと
いう場合は私がお手伝いします。
「セラピストの自己理解」の講座では
怒りの対処方法の詳しいやり方や、
心の奥に隠された感情についての解説も詳しくいたします。

では、今日はこのへんで。

スッキリとした1日になりますように!

音楽療法セラピスト 堀田圭江子

追伸:
怒りの対処方法その2を書きましたのでお読みくださいね。