- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
本日は「音楽療法に役立つ心理学の本」を紹介したいと思います。
先日、
音楽療法セラピスト®養成講座の受講生の方からこんな質問を頂きました。
堀田先生
ご無沙汰しております。
受講生のAです。
昨年は
音楽療法セラピスト®養成講座でお世話になりました。
仕事は以前と同じ高齢者ディサービスで働いております。
まだ続く感染症対策は大変ですがなんとか元気にやっております。
それで
今日は先生にお願いがありメールしました。
講座に参加し学んだことを取り入れて音楽レクを実施しています。
でも、今ひとつうまくいきません。
講座のテキストを見直してみたところ、
「先生の音楽療法は心理学のいろんな考え方を取り入れて実践されている」ことをあらためて思い出しました。
そして
「でも私は、心理学については何も勉強してなかった」
つまり
うまくいかなかった理由のひとつに、心理学の知識がなかったことかもしれないなと気がついたのです。
それで
早速、心理学の本を買って勉強しようと思いました。
でもあまりにたくさんあって、どの本で勉強したらいいか見当がつきません。
もう先生に聞くしかないと思い思い切ってメールしました。
初心者の私にもわかりやすいオススメの本はありますでしょうか。
お忙しいところと思いますが、教えていただけますと助かります。
よろしくお願いします。
Aより
ということですので
今日はオススメの本をご紹介します。
その本はこれです。
「心理学入門」
こころを科学する10のアプローチ
いろんな心理学をわかりやすい文章とイラストで解説しています。
ですので「へーそうなのか」とさらっと読めると思います。
でも内容は音楽療法を実践する際に知っておくと役立つものばかりです。
中でも生理心理学と神経心理学は、クライアントの症状や反応の意味やクライアントの気持ちを理解する際に役立つ知識です。
なぜなら
音楽療法では必ず個人目標を設定します。
クライアントのことを正確に理解できれば、適切な個人目標が設定できるからです。
適切な個人目標が設定できれば、プログラムも組み立てやすく、クライアントを無理なく変化に導くことができます。
その他にもパーソナリティ心理学や社会心理学はセラピスト自身の自己理解のためにも活用できます。
ということで、音楽療法を実践するためにもいろいろ役立つ情報が書かれている本です。
ぜひ、この時期に心理学の基礎知識を増やしておかれてはいかがでしょう。
参考になさってください。
それでは今日はこの辺で。
音楽療法セラピスト® 堀田圭江子