堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

こんにちは、堀田です。

さて本日は「歌でできる脳トレ」についてお話ししますね。

最近はよく「脳トレ」という言葉を耳にしたり目にしたりします。
あなたも意識されているかもしれませんね。

脳トレといっても
あまりにもたくさんあり、迷ってしまうほどです。

それで今日は
音楽を使った脳トレ、その名も

「歌でできる脳トレ」をひとつご紹介したいと思います。

特に認知予防などの目的で活用していただくのがオススメです。

手順は以下のとおりです。

  1. 歌いたい歌を選曲する
    (対象者や参加者がよく知っている曲や童謡唱歌がおすすめ)
  2. フルコーラスを歌詞を見ながら歌う
  3. 1番だけ歌詞を見ないで歌う
  4. 1番だけ歌詞を見ながら歌う
  5. 2番3番をリード役(職員さんやスタッフやセラピスト)の人が
    ヒントを出しながら見ないで歌う
  6. 2番3番の歌詞を見ながら歌う
  7. フルコーラス歌詞をなるべく見ないで歌う

大切なことは
「思い出す」ということですので、
美しい声で歌うとか音程を合わせて歌うことに注意する必要はありません。

■また、
1回目は記憶が怪しくても
何回か歌うことで記憶が蘇り、定着してくると言われていますので
繰り返し歌ってください。

■音楽の特性には
長期記憶を刺激するものがありますので
楽しみながら昔の記憶をたぐり寄せることができます。

■そしてそして
歌詞を「うーん、なんだっけ?」と思い出す時には
前頭葉(おでこの部分)の血流が促進されるとも言われておりますので
まさに脳トレになるわけです。

前頭葉は人と人とのコミュニケーションや思考や判断にも
関わっている部分ですので
ぜひ活性化していきたいものです

というわけで
歌でできる脳トレのひとつをご紹介いたしました。

簡単ですので
ぜひご活用なさってみてください。

なお、この他にも音楽療法の現場では脳トレを実践しております。

  • 失語症の方で言葉がなかなか出づらい方
  • 事故や病気で脳にダメージを受け高次脳機能障害になられた方
  • 認知症の方
  • 発達障がいの方

などをはじめ多くの方に効果が得られております。

実際の例をあげながら実践の様子を詳しくお話ししますのが
音楽療法セラピスト養成講座の「脳血管性障がいの音楽療法」の講座です。

ぜひ、ご参加くださいね。

では、今日はこのへんで。

音楽療法セラピスト 堀田圭江子