堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

音楽療法の記録は、こんなことにも役に立つというお話しです。

ある高齢者施設での出来事です。

その施設に入所されているAさん(70代男性)は
失語症であるため自分から言葉を発するのが難しい方です。

しかし、
やる気はすごくあるので、
私の質問に時間がかかっても一生懸命答えてくれます。

そのAさん、
3日に1度は奥様がいらして、二人で時間を過ごされています。

先日も
奥様にお会いしたので、
「こんにちは。お散歩ですか。いいですね。」と私があいさつすると、

「先生、最近どうですか、主人。」

と聞かれました。

私は
「相変わらず、やる気まんまんですよ。」と言い、
「あ、ちょっと待ってください。お時間大丈夫ですか?」と聞き、
奥様にそこで待っていただきました。

数分後
私はある紙を手に戻り、、、

「ご主人ですが、お話される単語が増えていますよ。これを見てください。」

と言い、Aさんの発語に関する記録をした用紙を見せました。

すると
「ホント!増えてるわ。」
と笑顔になりました。

私は
「紙に書いているのを見るとわかりますよね。」と言いながら
奥様と一緒にAさんの変化を喜びました。

というように、
音楽療法の記録は役に立つものです。

記録は
「家族に変化の様子を説明をする時」に役立ちますし、

他には
「他職種との情報共有」や「雇い主や施設への報告」にも役立ちます。

また、
記録の仕方はいろいろなスタイルがありますが、
やはり文章で記録することが多いと思います。

実は、無意識に記録した文章にもセラピスト独特の特徴が出ます。

その意味で、「セラピスト自身のクセ」に気づくことにも大いに役立つのです。

こんなに良いことずくめの記録ですが、
ただダラダラと書くのではもったいない。

ちょっとしたポイントをおさえれば、
短い時間で書けます。

この記録は、
振り返りの資料や次のセッションのヒント、目的にすることができます。

その詳しいお話しはこちらです。
↓  ↓  ↓
音楽療法セラピスト養成講座「記録と評価」

「記録と評価」に参加された方の声も参考にどうぞ。

※Sさん 女性(58才)介護職

音楽療法を実際に実施して数年経ちましたが、
その効果や次に向けての目標に役立てるための記録が
思うようにできていない。

もう一度考える機会を持ちたいと参加しました。

軸をしっかり持つこと、自分で決めるのだと言うことを
再認識することが出来ました。

自信を持って決めたことを実践しようと思います。

これでよいのかという自信のない状態から
やっぱりこれでよかったのかという安心(自信)の部分と
変えなくてはいけない気持ちの部分に気付くことができました。

同じように音楽療法をやっていこうという仲間がいて心強く思いました。


※Iさん 女性(56才)介護職

軸(自分軸)を設定し、それに従って設定してゆくことを今後見直して
現場に役立てていきたいと思います。

沢山の考え方、ツールをいただきました。
分析して解釈することの大切さをしっかり身につけたいと思います。

大変具体的で今の私に何が足りないのかが明確になり頭が整理された感じです。
実践して役立てたいと思います。

音楽療法を通してクライアントさん方が「現実を生きる実感を持ってもらう」
「今を感じて生きてもらう」という最終ゴール、目的はここにある!という先生の
お言葉と姿勢に胸を打たれました。

つい目先のことを追いかけてしまいがちですが、視野を広げてくださったような気持ちです。
また「なぜその活動をするのか」の基本を今一度よく考えて今後に役立ててゆきたいと思います。

本日はどうもありがとうございました。


※Iさん 女性(36才)介護職

今後、自分のやるべき課題、宿題は多いと感じたがある程度解決できたと思います。

具体的には、自分の“軸”を考えて行うこと、
記録の目的を明確化かすること → セッション前にスイッチを入れる。
全体を観察する際のポイント → 一定条件のもと比較検討すること。

今回「記録と評価」のテーマ以外にも音楽療法について考え直せたこと、
学べたことが多くあり貴重な時間となりました。

多分ひとりで行っていて、第一線で活躍されている先生のお話しから
沢山の糸口を見つけられた気がします。


「音楽療法セラピスト養成講座」は、専門学校や大学とは違い、
終了期限がありません。

どの講座からでもスタートでき、
お仕事や子育てしながらあなたのペースで
必要な講座を選んで学んでいただけるようになっています。

また、
楽器が弾けなくても、
音楽を専門的に勉強していなくても学べます。

それから実習制度もあるので学んだことを
現場で実践しながら確かなスキルとして
身につけていただけますから安心して参加して下さいね。
↓  ↓  ↓
音楽療法セラピスト養成講座

では、
今日はこの辺で。

音楽療法セラピスト 堀田圭江子