堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

こんにちは、堀田です。

今日は連休中に開催した「高齢者の音楽療法1」の講座の中で
お話しした内容から少しだけご紹介したいと思います。

高齢者疑似体験からわかった高齢者の気持ち!!

講座では
高齢者の方の心と体について両面から、理解をしていきました。

例えば
疑似体験では 特殊眼鏡やおもりや固定ベルトなどを装着し、
体の動かしにくさや、不自由さを体験してみました。

このことから
高齢者の方の歩くテンポがゆっくりなことや
階段の上り下りに手すりが必要なことがわかりました。

 

それだけでなく
視野が狭くなっていることがわかったことで、

私たちが援助しようとして、
不用意に相手(高齢者)の体に触れるのは 相手を驚かせ不安にさせてしまうことがある。

ということも改めて確認できました。

 

そして
高齢者の方がやる気がなくなったり、 めんどくさがったり、 人と会話したくなくなるのは、

見えにくくなること、
聞こえにくくなること、
動きにくくなることが

原因のひとつでもあるのだとわかりました。

 

そうなると
やがて無気力になって 孤立感や孤独感、疎外感を感じ 不安や恐怖も増してくるかもしれませんよね。

そんな状態ならば 新しいものに挑戦する気にはならないでしょうし
昔から使っているものや慣れたものを手放せなくなるのも無理ないと思います。

 

改めて
高齢者の方の身になっていろいろなことを感じたり、考えてみたりして
私自身も発見の多い1日となりました。

では
今日はこのへんで。

音楽療法セラピスト 堀田圭江子