堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

音楽療法でもメリハリが大切というお話しです。

先日
NHKの「ブラタモリ」という番組で
水戸編が放送されました。

ご覧になった方も多いかもしれませんが
ブラタモリはタモリがその土地の歴史や文化を
歩いて紹介するものですね。

それで今回は水戸ということで
水戸と言えば「偕楽園」。

しかし
偕楽園は梅を愛でるだたの庭園ではなく
実は
教育施設だったそうです。

そして
偕楽園と共に水戸の名所といえば
弘道館もありますよね。

その
弘道館と偕楽園は、、、、

第9代藩主徳川斉昭によって作られ
弘道館は学問と武術を学ぶ所、
偕楽園はゆっくりと心と体を休ませる所として一対の教育施設として作られたのだそうです。

徳川斉昭は
偕楽園記に「一張一弛(いっちょういっし)」という言葉で創設の趣旨を述べています。

一張一弛とは
(ここでは)人の精気を弓にたとえ、
「弓は張ったままではダメになるので、張ったあとは必ず緩めることが必要である。
そのように、どんなことをする時もメリハリが大切である。」
という意味だとか。

確かに
このメリハリ、大切ですよね。

音楽療法でもメリハリは大切なのです。

では
音楽療法での
メリハリとはどのような使い方かと
いいますと、、、、

例えば

  • 最初はゆっくりしたテンポの曲で体を動かしていく
  • クライアントさんたちの元気が出てきたら
    少しアップテンポの曲で楽器を演奏したり歌ったりする
  • 最後はゆっくりしたテンポの曲でクールダウンして終わる

というような具合です。

この例では
テンポを速く、遅くすることでのメリハリですが
他には楽器や声の大小でもメリハリをつけることは可能ですね。

クライアントさんの状態を観察しながら
張り切る所とリラックスする所とを入れて
プログラムを考えていかれると
マンネリも打開できると思います。

なお
各対象者(高齢者、障がい児・者)向けの
メリハリのある具体的なプログラムについては、
音楽療法セラピスト養成講座でお話しします。

ではでは
今日も元気にまいりましょう!

音楽療法セラピスト 堀田圭江子