堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

こんにちは、堀田です。

さて本日は
私がある方に助けられているお話しをしたいと思います。

私は数年前までトライアスロンをしていました。
今はレースには出場していませんが、水泳をしたり
ランニングをしたり筋トレなどは続けています。

その水泳ですが
私はあまり得意ではありません。

何しろかなづちだったのですから。

しかし、
トライアスロンに出場するためには泳げないと参加できないので
必死で泳ぎを覚えました。

というわけで
3種目の中で一番苦手な種目です。

しかし
夏は暑いのでどうしてもプールに足が向きます。

それで
泳ぐのですが、一人で練習していてもすぐに飽きてしまうんです。

そんな時
私を助けてくれる人がいます。

Aさんという若い男性です。スイミングのコーチではありません。
ひひひ、、、(笑)。

彼は
スイムコーチから言われた練習メニューを黙々とこなしていきます。

それで
私は彼に「後についてもいいですか?」と許しをもらってから
一緒に泳いだりします。

彼は私よりずっと速いので
後ろにつく私は、途中へろへろになるのですが、
彼の頑張る後ろ姿を見ると「負けないぞー」と気合いが入り
必死に彼についていきます。

結果
充実感と達成感で
その日の練習を終えることができるのです。

実は
その若い彼はダウン症です。

彼について詳しくは(どこに住んでいるとか、何歳とか)
何も知りませんが
とにかく
私の水泳の助けになってくれています。

でも
今まで私はダウン症の方については私がサポートするばかりでしたので
まさか、私が助けてもらえるなどとは思ってもいませんでした。

すっかり
私の頭の中では、ダウン症の方へのイメージが形作られてしまっていたのです。

しかし
現実に彼と一緒に泳ぐことで、そのイメージを壊し
さらに障がいについての考えを深めることができました。

それは
障がいのことを正しく理解する(相手と向き合って自分の目で確かめる)ことで
一緒にできることの幅が広がるし、楽しみも増やすことができる。

また
例えば仕事をしているとするなら、
その方の特徴を活かすことで
皆が楽に、気分よく仕事することができるのではないか。

と思ったわけです。

音楽療法でも
クライアントさんを正しく理解することは基本の基本ですね。

また最近では
高齢者施設の入居者さんの中には発達障がいの方もいらっしゃるのですが
認知症の方とは異なりますので、対応に苦慮されている施設もあると聞きます。

そんな場合は
やはり対応の実例を聞かれるのがおすすめです。

音楽療法セラピスト養成講座「障がい児の音楽療法1」の中で実例をお話しています。

この講座は
「発達障がいを正しく知って理解しよう」というところから入りますので
どなたでも発達障がいについて理解していただけるよう
わかりやすく解説いたします。

そして
彼らにとっての音楽療法とはどのような意味を持ち
音楽でどのように関わっていくか
というお話しに移っていきます。

発達障がいの領域でお仕事をされていない方でも
いや
普段関わりのあまりない方にこそ
発達障がいについてぜひ知っていただく機会にしていただけましたら幸いです。

ご検討くださいませ。
音楽療法セラピスト養成講座「障がい児の音楽療法1」

では、今日はこのへんで。
うなぎでも食べて乗り切りましょう!!

音楽療法セラピスト 堀田圭江子

追伸:
10月の「音楽療法セラピスト養成講座」の日程も決まりました。