堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

本日のお話しです。

今日は「音楽療法で集中力を養う楽器」についてお話しします。

音楽療法のセッションでは、
色々な楽器を使用することは
あなたもご存知のことと思います。

その中でも
本日はある楽器をご紹介したいと思います。

その楽器とは「フィンガーシンバル」です。

形状は
指先でつまむようにして持つ
小さいシンバルです。

真鍮で作られており、直径は5センチくらい。
子供から大人までに適応します。

この楽器は、
ベリーダンスをする際にも奏でるそうで
音色は中東の鐘のような
オリエンタルな音とでも言いましょうか。

日本の
「風鈴」の音にも似ています。

お値段は
3000円前後で購入可能です。

Finger Cymbals フィンガーシンバル

音楽療法セッションでの活用例をご紹介しますね。

1、クライアントさん1人で演奏

両手に1つずつフィンガーシンバルを持って
ぶつけて音を出す

 

2、クライアントさん2人で演奏

1人1個ずつフィンガーシンバルを持って、
相手のフィンガーシンバルとぶつけて音を出す

 

3、クライアントさんとセラピストが演奏

1人1個ずつフィンガーシンバルを持って、
相手のフィンガーシンバルにぶつけて音を出す

 

なお、
フィンガーシンバルを鳴らす際には
ピアノやギターなどで静かな曲を伴奏したり、
セラピストが伴奏なしで歌だけをハミングしても良いでしょう。

フィンガーシンバルをセッションで使う目的をお話しします。

・微細運動を促し、神経を集中させる

この楽器は、
指でつまむようにして紐を持ち
シンバルどうしをぶつけることで音が出ます。

そのため
指先の微細運動を促し、神経を指先に集中することになります。

 

・楽器の音に集中する

フィンガーシンバル自体、大きな音ではないので
自分が演奏した音を聴くために楽器の音に集中することになります。

また
周りも静かにする必要があるのです。

 

以上フィンガーシンバルのご紹介でした。
参考にしてみてくださいね。

 

このように
音楽療法のセッションでは楽器の特徴を活用して
集中や微細運動を促すことをしています。

特に
子供たちは楽器にもよく反応します。

彼らの特徴や傾向を正確に把握して
ぜひ効果的に楽器を活用していきましょう。

 

ちなみに
障がいを持つお子さんへの
効果的な楽器の活用については
「障がい児の音楽療法」でお話しします。

 

音楽療法セラピスト養成講座は、
どの講座からスタートされても大丈夫です。

音楽の専門知識や、特別な準備は必要ありません。

10名の少人数制ですのでリラックスして参加でき、
知りたいことや聞きたいこともその場で質問可能なので、
より理解が深まります。

さらに現場実習にも参加することで
学んだことを現場で実践しながら
確かなスキルとして身につけていただけます。

音楽療法セラピスト養成講座

では
今日も元気にまいりましょう!

音楽療法セラピスト 堀田圭江子

「障がい児の音楽療法1」に参加された受講生の感想も参考にお読みください。

※Oさん 女性(62才)東京都 その他

家族にダウン症の子供が生まれたことで
今後の関わりが、できるだけ適切でありたいと思い受講。

5年間、障害のある方々との関わりの中で、自ら考えてきたことに
ほぼ間違いがなかったことにホッとしました。

彼らの「人格」を尊重して接してきたことを今後も続けていきたと思います。


※Kさん 女性(48才)埼玉県 保育士

「どのような視点を持てばよいか」という事が、そのものズバリ教えていただけた。

また実際のプログラム例もいただけたことで、アプローチの仕方のヒントになった。
とてもありがたかった。

また保護者対応も大きな課題の一つであったが、保護者への関わり方や
心理面なども教えていただき、大きな収穫であった。

ブランクがあったので、貴重なブラッシュアップの機会となった。
また仕事で困っていたことの答えとなるヒントを沢山もらえ、
とても助かった。

ありがとうございました。


※Kさん 女性(53才)東京都 介護職

発達障がい児に対し、自分の心理状況をどのように持って
対応していったら良いのか知りたかった。

「かわいそうな子」ではないこと、母と子の融合状況、
親のサポートこそ必要であることを学べてよかった。

発達障がい児へのアプローチの心構えが少し見えてきました。
次回の内容も楽しみにしています。


※Iさん 女性(43才)神奈川県 介護職

以前にディサービスの重い施設での「職員全員ができる音楽療法」でのつまずきは、
今日の話を聞いてもっと職員全員で話し合えればできたことだと分かりました。

音楽療法とは、やはり音楽活動とは違うものだと改めて今日先生のお話で分かりました。

音楽の勉強はしたことがありません。
だけど音楽療法の知識を入れて仕事がしたいと心から何年も思って
その勇気を先生にもらえた気がします。

現場でのお話し、先生のお話しに、まだまだ私に知識を入れて
ほしいと思ってしまいました。
本当にありがとうございました。


※Yさん 女性(40才)神奈川県 会社員

身近に発達障害の方と接する機会が多く、障がいについて正しく学び
音楽療法でできる事を知りたいと思い受講しました。

一言で障がい児といっても様々な特徴があることを学びました。
子供の音楽療法はこれから発達、成長していくことを重要視しているので、
音楽療法でできる可能性も無限なのだと感じました。


※Hさん 女性(56才)東京都 その他

普通とされている子供と障がい児との違いはどこなのか、
その性質を知りたいと思っていました。

子供は元気に動き回るもの、いうことを聞かない、騒がしいなど、
一括りにされることにも細かく目を配り、よく観察しなければならないと思いました。

反発しているのではなく、理解ができず困っているのかもしれないと
早く気付く大人が必要なのだと。

いつもわかりやすく、お話しに聞き入っています。
増々知りたいことが増えました。


あなたのペースで学べて、
実習制度が充実しているので本物の実力が身につく
「音楽療法セラピスト養成講座」