堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

こんにちは。
音楽療法士の堀田です。

さて、 本日は前回に引き続き、発達障がい児の理解についてのお話をします。

今日はADHD(注意欠陥多動性障害)についてです。

この障がいも、
最近は本やテレビなどでも取り上げられるようになりました。

 

例えば、

  • 集中力が維持しにくく、授業中立って歩く
  • 感情の起伏が激しい
  • 乱暴な言葉を使ったり、怒ったような行動をとる
  • 忘れものが多い
  • ルールを守れない
  • 何度も同じ事を質問する
  • だだのこね方が激しい

などなど

この他にもいろんな症状やタイプがあります。

 

さあ、
ここでまたまた日詰さんの解説をお伝えします。

ADHDの方は前頭葉が働きにくい状態で
私たちに置き換えると 「酔っぱらった状態や2日間徹夜した時の状態」だそうです。

ようするに、

理性が利かない状態ですね。

 

 

確かに、 2日も寝ないでいると頭がボーっとしますよね。
集中できないし、カラダもだるいし、ちょっとしたことでイライラします。

また、酔っぱらいの人は 声が大きくって、
何度も同じ事を話して、終いに足元や手元がおぼつかないですよね。

ア!これって ADHDの子供と似ているかも。

 

実は私、 現在この障がいの子供を4月から月に1回、
音楽療法しています。 小1男子。

彼をグループでセッションする上で、私たちが難儀しているのは
彼の大声とその言い方、他害すること(他の友達をたたく)です。

 

最初は、 セッション中何度も中断を余儀なくされ
彼の言動一つ一つに振り回されていました。

特に 大きい音の出るタイコやシンバル、
他の子供の声に反応して 暴言を吐いたりしていたと思います。

 

でも、 日詰さんのお話を聞いて納得しました。

彼は悪気があってやっていたことではなく
前頭葉がうまく働いていなかったのだと。

つまり 酔っぱらい状態です。

 

私だって二日酔いの時、そばで大きい声で話されたり、
大きい音を出されたら「うるさーい」って怒りますよ。

彼もそんな感じだったのかって理解しました。

しかもお酒飲んでないのに 毎日がそうなんだったら辛いなって。

で、それからは セッション中の音楽や音は、ボリュームを小さくしたり
彼が怒鳴った時には、小さい声で適切な声の見本を見せるようにしました。

 

最近では 少しずつですが、怒鳴らないで会話ができるようになってきていますし
他の子供をたたくこともなくなってきました。

効果ありです。
これもそれも 彼らをより深く理解できたからだと思います。

日詰さん情報をありがとうございました。

 

このように、 発達障がいだけでなく、
音楽療法をするうえで、 相手を正確に理解することはとても大切です。

クライアントさんもセラピストもお互いに不要なエネルギーを使わなくてすみますし
無駄な動きが減り、効果が出しやすくなります。

 

そして お互いにストレスが少ないです。

ぜひ、 あなたもクライアントさんを正しく理解することを
常に意識していただければと思います。

 

そしてそして 発達障がい児の音楽療法は、
そこからが本番です。

クライアントを正しく理解して、
どのような音楽を使って楽器を使って
彼らの持っている力を引き出し整理し伸ばしていくか。

楽しくもあり、チャレンジもあり、忍耐もありです。

 

高齢者や成人の音楽療法とは違って
育てる領域も重要となる障がい児の音楽療法。

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では、くれぐれも風邪などひかれませんように。
そして、近いうちにお会いできますように。

音楽療法士  堀田圭江子