失語症でもあきらめるのはまだ早い!!

「失語症でもあきらめるのはまだ早い」というお話しです。

ある高齢者施設でこんなことがありました。

失語症の男性(70代前半)Aさんは
右側に麻痺があり、車椅子使用で、言葉が自由に話せません。

日中のほとんどを車椅子に座ったままか、ベッドで寝ているという生活で、
自分のことは、ご飯を食べる以外はできない状態です。

発語はゆっくり一音ずつ「お」「は」「よ」と発音します。
文章での会話はしないと言われている方です。
(認知症の診断はありません)

音楽療法をマンツーマンでしました。

そのAさん
先日私とマンツーマンで音楽療法をしました。
(アシスタントで職員さん1人も参加しました)

まず
「私は堀田です。あなたのお名前をお願いします」というと、

Aさんは
「◯、◯、◯ー、◯、◯、◯、◯」と一文字ずつ
フルネームを言ってくださいました。

どうやら今日は調子が良さそうだなと思い、
体を動かしたり、太鼓を叩いたり、
ハミングでふんふんと声を出すことをしてから
歌詞を読むことにしました。

曲は「たき火」

♪かきねのかきねの曲がり角♪
♪たき火だたき火だ落ち葉たき♪

ここまで
一文字ずつ時間をたっぷりかけて一緒に読みました。

この時心の中では
「失敗した(汗)。か行が多い歌詞だったー」と思い
(失語症の方は、か行が苦手の場合が多いのです)

「はい、今日はここまでにしましょう」と言おうと思った瞬間

「あたろうかあたろうよ」とAさんの大きな声が聞こえたのです!

えええっ!?

そして
「北風ぴぃぷぅ、ふぃてぃるー」と最後まで読んでしました。

呆気にとられる私たち2人。

しかし気を取り直して

「Aさん、すごいです。しっかり私にも声が聞こえましたよ」
「ありがとうございます」

と伝えました。

すると

今までに見たことのない満足した様子で、
私と職員さんに笑顔を返してくれました。

そこで
職員さんが
「先生、今の顔見ました?自信あふれる顔でしたよね」と。

私は
「私も初めてあんないい顔見ました。びっくりです」
というと

「Aさん、できるんですね。これからもっと話しかけてみます。ちょっとあきらめていました」
と職員さんが言ったのです。

私は嬉しさと共に
「ぜひそうしてください。きっと発語が増えると思うので」
とお願いしました。

まとめ

このように
失語症の方で発語がうまくいかない場合
ご本人も話す意欲が失われたり、
周囲の人も話しかけることが億劫になってしまうことは
少なくない
と思います。

そして
どんどん話す機会が減ることでもっと話せなくなってしまいます。

さらに
話せなくなることで
自分の殻に閉じこもりがちになってしまい
体も心も硬くなってしまうことも予想できます。

それを防ぐためには
やはり時間をかけてコミュニケーションをとっていくことが大切になりますね。

でも
発語がスムーズでない方とどのように
コミュニケーションをとっていくか。

悩むところですが、、、、

そんな時こそ
音楽の力を借りてみるのはどうでしょう。

失語症の方とうまくコミュニケーションをとるための
音楽の使い方や発音を促すためのちょっとしたコツを
脳血管性障害の音楽療法」で詳しくお話します。

施設やご家庭でも
どなたにでも実践していただけることばかりを
お伝えします。

失語症の方も、
やっぱり話しをしたい
みんなと一緒に楽しみたいと思われていると思います。

サポートする側もあきらめないで
トライしていきたいものです。

「脳血管障害の音楽療法」に参加された受講生の感想も参考にしてくださいね。

※Hさん 女性(56才)その他

母の障害に対し、家族として向き合い方や理解の仕方や
その障害のメカニズムなどを知りたくて参加しました。

期待通りでした。

内容も解りやすく、障害は家族にとっての新しいハプニングであり、
プラスにとらえるということ、楽しむという先生のお言葉にハッとさせられました。

私にとってのとても嬉しい発見です。


※Sさん 男性(68才)無職

身内の脳梗塞発症に伴う失語症etcに対し、何か出来ることはないかと考え、
音楽療法が失語症改善に効果があることを知り受講した。

音楽療法概論、セラピストの自己理解および今回の脳血管性障がいの音楽療法を受講し
おぼろげながら身内の者に対する支援の心構えを知ることができた。

先生のアドバイスを参考にしながら「楽しむ」姿勢で付合っていきたい。


※Yさん 女性(40才)会社員

脳血管性障がいについて何となくしか知らなかったので、
一から知り、どのように音楽療法を行っていくのか勉強したいと思い受講しました。

脳血管性障がいについて詳しく知り、音楽療法を行う上で大切なことを
分りやすく学ぶことが出来ました。

脳血管性障がいは症状も、心の状態も一人ひとり違うので、
それをセラピストがどう見極めていくかが大事なのだと感じました。

「知識と情熱」が大事ということが印象に残りました。


※Aさん 女性(43才)自営業

初参加の時にも感じましたが、先生の体験談をたくさん聴かせていただき、
とても楽しく学べてあっという間の時間でした。

音楽療法を学ぶと同時に
「人として」の部分をとても考えさせられる深い内容でした。

やはり焦らずゆっくり、おせっかいせず見守るということが
何より大切だということ。

脳血管障害は、認知症とは異なるという意識を忘れずに行うこと等
大切なことをたくさん学べてよかったです。

本当にありがとうございました。


■「音楽療法セラピスト養成講座」は、
終了期限がありませんのでどの講座からでもスタートできます。

お仕事や子育てしながらあなたのペースで、
必要な講座を選んで学んでいただけるようになっています。

■また、
楽器が弾けなくても、
音楽を専門的に勉強していなくても大丈夫!!

■それから
実習制度もあります。

音楽療法を実践するには
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では、今日はこのへんで。
音楽療法セラピスト 堀田圭江子



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