音楽療法講座

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6月 11, 2009

音楽療法ってすごいよね。(アルツハイマーの女性の場合)

Written by
堀田圭江子

ある特別養護老人ホームでの音楽療法のメンバーに84才の女性がいる。
彼女はアルツハイマー型認知症と診断されてもう数年はたつ。

彼女が初めてセッションに来た時驚かされた。



セッションのプログラムの中で「自己紹介」する場面がある。

○○さん、お名前をおっしゃってください。と私が言った。

「名は○○と言い、生まれは○○の何丁目であり、厳格な父と従順な母、幸子との間に生まれました。」
と言ったので、そこで

うんうん  と私はうなずいた。

そしたら
「とはいうものの、今のような自由な意見を言えるような時代でもなく…」と延々と話は続いたのだ。

まるで歴史の授業を聞いているようだった(笑)。

おかげで、自己紹介に普段の3倍の時間を費やし
セッションの予定は大幅に変更を余儀なくされた。




この人は話が終わらない





そんな第一印象だったので、
それからというもの、話をふるのはタイミングなども考えながらやっていた。



そして、先日数回目のセッション。

○○さん、お名前どうぞ。
と、いつものように言うと。

「○○と申します。よろしくお願いします。」


えっ?もう終わり??


つい聞いてしまった(笑)。


にっこり笑って「はい」



あら。今日は短いのね。


そして、セッション中も以前のような
詳しくすぎる話はなくなっていた。


セッション後、
スタッフみんなで「すごいねー。変わったねー。」と賞賛の声。


そうなんです。
彼女は周囲の状況を把握し、適応していたのです。
素晴らしい。



●頃合いを見計らって、話を切る。
●今自分の話はどのくらいのスペースを占めているのか?
●相手は困っていないか?
●相手は聞いているのか?


そんなことを私たちは普通に何気なくこなしているが
結構大変なことなのである。


でも、
84才の彼女はその機能を復活させた。


いやー、
音楽療法ってすごいです。





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