堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

今日は、
「これが音楽療法!」というお話しです。

先日
ある高齢者施設でのセッションでの出来事です。

ある認知症の方がいて
その方は自分の手を舐めるという癖がありまして
3分に1回くらいはぺろりと片手を舐めていました。

それで
その方の隣に座っていた女性のクライアントさんが
「手をなめるんじゃないの」と小さい声で注意していました。

でも
手を舐める行動はセッション最後までやめることなく続き、、、

最後に
夕焼け小焼けを隣の人と手をつないで歌う場面になりました。

私は
「手はつながないんだろうな」と予想しながらも
ピアノを弾きながら観察していました。

そうするとどうでしょう。

注意していたクライアントさんから
手を舐める女性に手を出したではありませんか!

ええええっ!

(私は何も指示してないのに、、、すごい)

そして
二人は何事もなかったかのように
手をつなぎ音楽に合わせて軽く動かしたぐらいにして
歌も楽しそうに歌っていました。

そしてそして
その楽しそうな笑顔や雰囲気は
二人だけでなく
他のクライアントさんたちにも伝染し
スタッフを含めセッションに参加した全員が1つにつながった感じさえしました。

私も
音楽療法をはじめて早20年以上がたちますが
セッションでは毎回何かが起こります(笑)。

でも今日ご紹介したお話しは、
音楽療法には欠かせない
まさに
「音楽が人と人をつないだ」なと感じられるものです。

音楽のすばらしさや音楽の持つ力は
あなたもご存知のことと思いますが
今回は本当に脱帽でした。

このように
音楽の持つ力を活用しながら
人と人がつながったり、ホッとしたり、元気になったりするのが
音楽療法です。

もっともっと
音楽療法を通じてハッピーになる人が増えていったらいいなあと
心から願っています。

音楽療法を広め隊、隊員募集中です(笑)。

あなたさんも
音楽療法の良さをさらに知ってみませんか。

では
今日も1日楽しんでいきましょう!

音楽療法セラピスト 堀田圭江子