堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

「歌うことで発語をスムーズに」というお話しです。

4月からフジテレビ系にて放送されていました
月曜日夜9時からの「ラブソング」(出演者は、藤原さくらさん、福山雅治さん)をご覧になったことありますでしょうか。

藤原さくらさん演じる主人公は吃音症の女の子。
その女の子は言葉をしゃべる時はうまく話すことができないのですが
歌を歌う時はスラスラと歌詞が出てきます。

いい声であることにも注目した
水野美紀さん演じる言語聴覚士は、彼女の治療に歌を使っていきます。

これはまさに音楽療法なんですね。

ドラマの中でも
主人公が「音楽療法だから」と言っている場面が出てきました。

実は私も
吃音症のクライアントさんとセッションしてきました。

その中には
小学生の男の子もいました。

私の所にきた当初は
かなり言葉の始めがひっかかっていました。

そのせいか
あまり自分からは話したがらなかったです。

しかし
彼の好きな歌を歌う時は、全く言葉がひっかかることなく
のびのびと歌えるのです。

私は
「これだ!」と思い、話し言葉にも簡単なメロディーをつけてみました。

例えば
「あのねー、○○くん、こっちのさー、ここ読んでー」という具合に。

そうすると
本人も歌で返事をするようになり、
やってるうちに
どんどん楽しくなっていきました。

気づくと
半年を過ぎた頃からでしょうか、
スムーズに話せるようになっていたのです。

後に彼のお母さんは
「先生、あの方法はあの子に合っていたんだと思うの。」
「だって、遊びながら楽しくやっていたものね。そのおかげで普通に話せるようになったと思う」

とおっしゃっていました。

私も本当にその通りだと思いました。

やはり
楽しくないと意欲も湧いてこないし集中もできませんものね。

ということで
楽しみながら音楽をすることで
言葉がスムーズになるというお話しをご紹介しました。

もちろん
そのためには楽しいだけではなく
『音楽の特性を活用』したり
『プログラムを作る際のコツ』があるのですが、、、、

詳しくは音楽療法セラピスト養成講座「事例研究」でお話しいたします。ぜひチェックを!

では
今日も1日張り切ってまいりましょう!

音楽療法セラピスト 堀田圭江子