堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

今日は「顔を上げて歌おう!」というお話しです。

先日
こんなメールをいただきました。


「堀田先生。

 初めてメールをします。〇〇と申します。
 私は高齢者のディサービスで、音楽レクを担当しています。
 
 いつも音楽レクでは、
 歌集を見ながら、全員で歌を歌っています。

 しかし
 歌はみなさんお好きなはずなのに、
 歌ってる時、あまり声が聞こえないのです。

 中には数曲歌うと、疲れるのか眠ってしまう方もいます。

 せっかくなので楽しく歌いたいのですが、
 私は音楽の専門家でもないので
 どうしたらいいのか、悩んでいます。

 みなさんで歌を歌う時に
 何か注意したほうがいい点などありますでしょうか。
 アドバイスいただけたらと思いメールしました。

 お忙しい中、恐縮ですがよろしくお願いします。」

 ディサービス○○  〇〇井 葉子


ということでメールをいただきましたので
お答えしました。


〇〇井 さま

こんにちは。音楽療法の堀田です。
この度は、メールをありがとうございました。

早速ですがお返事いたします。

音楽レクであまり歌声が聞こえない時には
以下の2点をアドバイスしますね。

1、歌詞は模造紙に書いてホワイトボードに貼る

歌集を使う際、どうしても視線が下に行くので
顔が下を向くことになります。

顔を下に向けると、喉を圧迫してしまうので
声が出にくくなるのです。

それでは、せっかく声を出そうとしても出ませんね。
 
なので、
歌詞は模造紙に黒のインクで大きく書いて
それをホワイトボードに貼ります。

そうすれば、みなさんの顔が上がって
声も出るはずです。

歌集の中から人気のある曲から、順番に模造紙に変えていかれるといいでしょう。

2、発声練習の代わりに深呼吸を使う

発声練習というと、
「正しい音程で声を出す」と思われるかもしれませんが、
そのようなものばかりが発声練習ではありません。

「これから歌うよ」という意識になることが大切です。

そこで試していただきたいのが「深呼吸」です。
『鼻から吸って口から息を吐く』をゆっくり5回ほど繰り返します。

その際に注意したいのが

「息を吐く」ことです。

特に、しっかり口から息を吐き切ることを意識してください。

息を吐き切ることで、自然と吸えるようになります。

焦らず、ゆっくり時間をかけて行うと
声が出やすくなります。

以上2点をぜひ試してみてください。


というように
高齢者の方で歌唱の際にちょっとした点を改善することで
今より楽しく充実した時間にすることができます。

この他にも
音楽レクや高齢者の活動に役立つコツについては
音楽療法セラピスト養成講座「高齢者の音楽療法1と2」
詳しくお話しします。

高齢者領域でお仕事されている方や
高齢の方と接する機会がある方などには
オススメです。

「音楽療法セラピスト養成講座」は、
私が今までの失敗を通して学んだことをベースにお話ししています。

音大や専門学校に行かなくても音楽療法を勉強し、
実践できるようになる講座です。

今の仕事を続けながら、又は子育てしながら
どの講座からスタートしてもOKですし、修了期限もありません。

あなたにとって必要な講座を選んで学べる講座です。

10名の少人数制ですのでリラックスして参加でき、
知りたいことや聞きたいこともその場で質問可能なので、
より理解が深まります。

さらに現場実習にも参加することで
講座で学んだことを現場で実践しながら
確かなスキルとして身につけていただけます。

ぜひお気軽に講座にお越し下さいね。

音楽療法セラピスト養成講座

それでは今日はこの辺で。

季節の変わり目 ご自愛くださいませ。

音楽療法セラピスト 堀田圭江子