帰ってきたヒーロー (音楽療法のメンバー)

おひさしぶりです。
ちょっとご無沙汰してしまいました。

さて、本日はあるセッションでの出来事をお伝えする。
ある特別養護老人ホームで認知症対象の音楽療法。

そのグループは少人数。
男性2人と女性4人。
その中の男性2人が入院してしまい、しばらく寂しい日々だった。
男性のひとりに、Rさんという大物がいる。

彼はおしるこが大好物。
彼の重たい腰をあげるには「おしるこ」を引き合いにだすことが多い。

また、彼にとっ大切な物がある。
それは「はんこと時計」。
必ずセットでなければならない。

命より大切だともいえる。
肌身離さずいつも同行している(笑)。

音楽療法のセッション中も数回は「はんこと時計は?」と聞く。

そんな時は「フロントに預けてあるから大丈夫だよ」とお伝えすることにしている。

すると、納得する。
(彼は昔旅館のフロント係だった)

そんな彼が先日入院し、昨日退院してきた。

やったー、今日はRさんが参加だね。楽しみ楽しみ。

入室してきた彼は特別に変化もなく
自己紹介も積極的に行った。

そうして、プログラムは進み後半になった。

私は少し質問してみる事にした。
「Rさん、入院生活はどうだった?」

すると

「入院してないよ。」「外来に行っただけだ」

ええええっっっっっ。

半月は入院してたんだよー。

しかも
「外来」って(笑)。

彼の口から「外来」って言葉が出たのには驚きだった。
ボキャの幅広さに脱帽です。

彼の記憶によると外来に行って、気がついたら自分の部屋にいたらしい。

だけど
外来には行ってないし、気がついたら病室だったはず…(笑)。

しかし
そんなことはどうでもいい。

Rさんが元気に帰ってきてくれさえすれば。

そして、
退院後は、命より大切な「はんこと時計」のセットには全く振り向かなくなった。
どうしたのだろう???

そのこだわりも治してきちゃったのだろうか?

そうだとしたら、治療法を教えてほしい。



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