老人ホームであった「本当の出来事」

少しご無沙汰しておりました、堀田です。
お元気でしょうか。

さて今日は
老人ホームであった「本当の出来事」をご紹介したいと思います。

先日
特別養護老人ホームでセッションを行い
そのあとに、みんなでミィーティングをしていました。

その日は
みんなの中に一人ゲストが含まれていました。

そのゲストとは
少し前までセッションに参加していたクライアントさんです。

その方は女性でアルツハイマー型認知症、
立って歩くことは可能ですが
歩行が不安定なため、先日は転倒してしまい8針頭を縫ったばかり。

話かけると答えるのですが、
質問に対しての答えになっておらず会話は不成立。
視線も合わず、椅子に座っても立ち上がりがあったりすることあり。

生活全般にわたり介助が必要な方です。

ちなみに
セッションでは太鼓の模倣演奏ができたり、歌を歌うこともできます。

しかし
去年後半からは太鼓のたたき方に変化があったり、
こちらの指示の理解が難しいように見えたりしていました。

その女性
セッションが終了しても、一向にお部屋に帰る様子がなく
椅子にずっと座っていたため
「◯◯さん、一緒に会議に参加しますか?」と私が聞くと
「そう」と答え、そのまま残ることになったのです。

さてさて、ここからが出来事の始まりです。

ミィーティングの際に
私たちはコーヒーやお茶を入れて飲んでいます。

今回も
いつものようにお茶を飲みながら話を進めておりました。

そうしたところ
私の隣に座った先ほどのアルツハイマー型認知症の女性が
テーブルの上にあった空のコーヒーカップに手を伸ばしたのです。

私は止めようとはせずに
観察していようと瞬間的に思いまして
彼女の動作に注目することにしました。

そうすると
コーヒーカップの次に
インスタントコーヒーが入っている瓶を引き寄せました。

しかし
インスタントコーヒーの瓶はキャップを外すのが難しいので(ねじるタイプ)
まさかキャップを外すことはないだろうと思って見ていました。

と思っていると、、、
なんとキャップを外したのです!

すごい!

そして次に
スプーンでインスタントコーヒーの粉をカップに入れようとしているではありませんか。

「絶対コーヒーが瓶から全部どばーっと出ちゃうよー」

と心の中でハラハラして見ていますと
スプーンの1杯の量で止まるように、
瓶の傾きを調整しながらカップに入れたのです。

ええええー、まじでー、すごーい!!!

そこまで
完璧に所作をこなした彼女に感服いたし
若輩者の私がお湯をいれさせていただきました。

ブラックのまま
彼女は美味しそうに飲まれ、
さらにカップに少し残ったコーヒーをスプーンですくって
本当にきれいに飲み干しました。

あっぱれ!

「この人、本当はコーヒーもいれられるんだね。」

と皆で驚いた次第です。

私はこの出来事を通して

  • 思い込みで判断しない
    普段の様子からできないだろうと判断せず
    実際にその方にやっていただいてからにする
  • サポートは適量にする
    クライアントにサポートするときには
    本当に必要かどうかを見極めてからする
  • 見守ることの大切さ
    相手をできる人だと信じること

を学んだ気がします。

そして
「クライアントさんをできない人にしてはいけない」
ということを強く感じました。

次回のセッションでは
彼女の中にある残存機能をさらに引き出せるように
観察をし、プログラム提供をしていきたいと思っています。

認知症の方でもできることはあります。

しかし
普段の生活の中では、その機能を発揮できることが少なかったり
眠らせているままのことが多かったりするかもしれません。

音楽療法では
無理なく楽しみながら、
その方の残されている機能を発掘したり
引き出したりを歌や楽器の活用によって行えます。

でも
ちょっとコツがあります。

その詳細は
音楽療法セラピスト養成講座「高齢者の音楽療法1」でお話しいたします。

バレンタインの翌日ですが(笑)
ぜひご参加くださいね。
>>>音楽療法セラピスト養成講座の詳細はこちらをクリック

 受講生の感想をご覧ください。

「高齢者の音楽療法1」に参加された方の感想

※Kさん 女性(50才)会社員

今回の高齢者の音楽療法1を受ける前に施設実習に行かせていただいていたのですが、
うまくクライアントさんのことが理解できなかったり、指示が入らなかったりで、
自信もなく不安感が取れなかった。

講座の内容もよく理解でき、実習での不安点が一部解消されて、
次の実習の太鼓リーダーの時には「こうしてみよ~」と思うことができました。

眠たくならないか心配だったりしますが、いつも楽しい講座で、
今日も全然大丈夫。

先生の体験に基づくお話しは実話なので本当に面白いです。


※Mさん 女性 (61才)介護職

意見もどんどん言えて、一緒に学んだ方とも楽しく出来ましたので良かったです。


※Hさん 女性(54才)主婦

実際に高齢者の擬似体験(おもり等をつけて)したことで、不自由を感じる事ができ、
お年寄りは大変な思いをしていることが分かった。

「一人の大人の人間として尊重する」という言葉に心打たれました。

認知症があっても、その人の中には色々な思いがあることがわかり、
叔母のことをもっと早くわかってあげられていたら、、、と思いました。

これを機会に両親への働きかけ等が変わりそうな気がします。
ありがとうございました。


※Yさん 女性(48才)

全体を通して大変勉強になりました。
また期待以上でした。


※Iさん 女性(43才)

一日で私に理解できるのか心配でしたが、お話しも楽しくわかりやすくて、
頭にすっと入ってきました。


Oさん 女性(47才)介護職

現在デイサービスのレクレーションで童謡等歌う場面がありますが、
いつもその場限りのレクになり、利用者様は喜んでくれたり泣いたりするのですが、
その先のことを考えた時にもっと利用者様のためになる方法があるのでは?
と悩んでしました。

頭のなかで漠然としていたものが、形となって(言語化)整理されたような気がします。

今日は具体的な事例を交えながら楽しく教えていただきありがとうございました。

次回も楽しみにしています。


参加してくださったみなさん。
ありがとうございました!

私も皆さんと一緒に学べて本当に感謝しています。

詳細はこちらで確認して下さいね。

>>>音楽療法セラピスト養成講座の詳細はこちらをクリック

 

それでは今日はこの辺で。

音楽療法セラピスト 堀田圭江子



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