堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

こんにちは、堀田です。

春の日に、認知症の方との音楽療法をした際のことを思い出しましたのでご紹介します。

セッションの中で
「春がきた」を歌いました。

そして
私がクライアントさんたちお一人お一人にこんな質問をしたのです。

「春になったなあと感じるのは、どんな時ですか?」

その答えが
「桜が咲いた時」
「筍を食べた時」
「朝が寒くない時」
「3月になった時」

と続いていました。

 

そして
あるレビー小体型認知症の男性が
「木と木の間に差し込んでいる日差しがあたたかくなった時」
と答えました。

なんと、、、、
なんと叙情的なんでありましょう。
私にもその日差しがイメージできました。

私は
「◯◯さん、ありがとうございます。今すぐ森に行ってみたくなりました」と

いいました。

認知症の方の残されている素晴らしい力に
脱帽した瞬間でした。