高齢者施設で、あばれる女性が落ち着いた理由。

「あばれる女性が落ち着いた」というお話しをします。

ある高齢者の入居施設でのことです。

90代の女性Aさんが数年前から音楽療法に参加するようになりました。

その方は
精神疾患がありますが、投薬はありません。

常に
独り言を言ったり、他人をにらみつけたりしています。

また
何かのきっかけで
大声で「ばかやろー」「お前なんて出て行けー」などと言ったり。

衣服の着替えやトイレの際には
介護職員さんは3人がかりで対応するそうで
ひっかかれたり噛み付かれたり髪を引っ張られたりすることが毎回とのこと。

さらに
自分の手を自分でたたいたり、噛んだりすることもあります。

そんなAさん
音楽療法に参加し始めた頃も大暴れしていました。

ある日は
部屋に入室するなり、非常に怒っており
ピアノのそばに車椅子で座ってもらってところ
ピアノを蹴飛ばすこともありました。

また
セッション中、他の参加者に対して
「お前は出て行けー」「このばかものー」と叫ぶこともあったりして
セッションが中断されることもよくありました。

しかし
セッションの回数を重ねるごとに
徐々に、落ち着いていきました。

特に変化の大きかったところは
太鼓のプログラムです。

当初は
太鼓を叩く際、
「憎しみをこめて全身の力で思い切り叩く」という叩き方でした。

それが
少しずつ変化し、「片手でリズムよく叩く」という叩き方になったのです。

今では
最初から最後まで
声を荒げることもなく、穏やかに参加しており
介護職員さんも「別人のようですね」と驚いています。

落ち着き、穏やかに参加できるようになったAさんですが、
それには理由がありました。

それは
治療目標を設定してセッションを行ったからです。

最初Aさんにお会いした時
彼女はいつもイライラしていました。

その様子を見た時、
どのような治療目標を立てたらいいかと悩みましたが
怒りの状態を抑えるのではなく、
まずは発散してみるのはどうかと思ったのです。

そこで
設定した治療目標が「ストレス発散」です。

そして
Aさんはその治療目標の設定とおりに
太鼓のプログラムで思い切り体を動かし怒りを
自分の外に出していきました。

自分の中に溜まっていた怒りが外に出ていったため
Aさんは、穏やかになられたのではないかと思います。

まとめ

適切な治療目標の設定は
クライアントさんの変化を導くことできます。

とはいえ
クライアントさんはいろいろな症状ですし
一人として同じではありませんね。

 

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