堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

「音楽療法はなでしこジャパン?!」というお話しです。

たまたま、元日本代表選手の丸山桂里奈さんのブログを読ませていただく機会があり
その内容にちょいとビックリしたのと考えさせられることがあり
今日はそのお話しから始めさせていただきたいと思います。

丸山さんのブログには、、、

<抜粋>

(日本の)女子サッカーの中でプロの選手はほとんどいません。
昼間働き夜練習のサイクルです。

アメリカは純粋にサッカーに集中できる環境の反面、
日本はまだまだ環境がおいついていない部分があります。

女子サッカーがブームになっている今、
それを文化にしていかないといけない。

といった内容が書いてありました。

これが
4年前にWカップで優勝した国の現状かと正直驚きました。

そこで、、、、
女子サッカーの現状は何かに似ている。

むむむ、、
「まさしく音楽療法の現状にも似ているのではないか」と思ったのです。

例えば
音楽療法の素晴らしさに賛同し共感し
実践されている人も数十年前に比べると増えてはきたと思います。

しかし
音楽療法の仕事と他の仕事と掛け持ちでされていたり
常勤の職場はまだまだ少ないですし。

また
以前マスコミなどでも音楽療法を紹介し、
いろいろ取り上げられている時期もありました。

しかし
現状はどうでしょう。
まだまだ音楽療法の効果やその実際については知られていない

などは、とても似ていると思うのです。

前述した丸山さんは
女子サッカーのために
これからもどんどん広報活動や自分にできることはやられていくそうですが、、、

私も微力ながら
音楽療法を正しく少しでも多くの方々に知っていただき

また
音楽療法を通してクライアントさんとセラピストと周囲の方が幸せに
なられるような活動をさせていただこうと思っております。

そこで
音楽療法についての復習となりますが
あらためて音楽療法についてまたは実践する際に注意したい点についてお話しします。

音楽療法とは

音楽の持っている特性(力)を理解した者が、
どのような目的で活用するかを明確にして使用することで、
クライアントさんやその周囲の人が抱えている困っていることを改善したり、
進行性のものには進行を遅らせたり
心の安定をもたらしたりなど、
楽しみながらできる活動のことをいいます。

音楽療法を実践するには

  • まずは
    音楽の特性を理解する必要がありますね。
  • そして
    病気や障がいについての正しい理解と知識が必要です。
  • それから
    クライアントさんの心理を仮定したり理解しようとする姿勢が必要です。
  • そのためには
    まずセラピスト自身が
    自分の心の中の動きや自分の感情についての理解が必要となります。
  • 言い換えると
    自分のことを知らずして、相手を動かすことはできないということです。

さて
知識は聞いたり調べたり、読んだりすることで
得ることはできます。

しかし

音楽療法を実践する上で最も大切なトレーニングは臨床現場での実習だと思います。

私も新米のセラピストだった時
マニュアルもなく、実習経験も少なかったおかげで
どれだけ困ったか、、、、。

さらに
質問したり相談したりできる環境ではなかったので
本当に悩み苦しみながら壁を乗り越えてきたと思います。

もちろんその経験は無駄ではありませんでした。

しかし
これからの実践者の方には
もっと質の高いセッションを実践できる方がたくさんいらっしゃると思うので
臨床の場で一緒にセッションに参加していただきながら
クライアントさんと関わって
どんどん多くの学びをしていただき、スキルアップを図っていただければと思い
音楽療法セラピスト養成講座では、実習でのトレーニングを重視しています。

知識と実習とでついた力を
存分に活かした音楽療法をしていけば
効果を出すことはできますし
周囲のみなさんにも音楽療法を正しく理解していただけるのではないかと考えています。

そんな思いで
これからも音楽療法をわかりやすく伝え
音楽療法を実践したい方々と一緒に音楽療法を学びあい
広めていく活動を頑張っていきたいと思います。

ちょっと硬いお話しになってしまいましたが、、、

音楽療法のセッションは本当に笑いと歌と涙もある楽しいものです。

その
音楽療法の実践方法については、音楽療法セラピスト養成講座でお話ししています。

では
きょうはこのへんで。

音楽療法セラピスト 堀田圭江子